今日は融資の面接日でした。
この日のためにこれまでずっと準備を進めてきました。
ちょっと融資に立ち向かった経緯を書き留めておこうと思います。
ちょっと長文になりそうな予感・・・。
日本政策金融公庫の融資に関しては
かなり早い段階から綿密に調べていました。
どんな融資の種類があるか
どんな条件が必要か
何を提出するのか
どうすれば有利になるか。
まずは開業関連の本を読み込みました。
種類や条件など大まかなことは書いてあったのですが
本によっては条件が違っていたりと
いまいちあいまいな感じでしたが
だいたいのことは書いてありました。
更にネットで融資のテクニックなどを調べました。
たいがい
こうすれば公庫から融資を受けられる!
ここに全てが書いてあります!
PDFファイル 20,000円
ご購入はこちら
という具合で、なんとも胡散臭いものばかりでした。
知りたい情報が無かったり、有料だったり・・・。
実際の経験談や、融資が通った例、通らなかった例
書類を書くときのポイント、テクニックなど
そういう実例が知りたかったのですが
けっこう見つからないものでした。
そんななか、とある福岡の行政書士さんのホームページで
メルマガに登録すると定期的に融資に関するテクニックを
メール配信してくれるのを見つけました。
しかも、その方が実際に開業したときに申請した
創業計画書とその解説が書かれたPDFファイルが
無料でダウンロード可能だったりします。
けっこうこのPDFファイルとメルマガは参考になりました。
ポイントをまとめると
・創業計画書が一番のキモ
・こつこつ自己資金を貯めた形跡を預金通帳に残す
・公共料金などを、毎月きちんと支払っているかも預金通帳から判断される
・面接は人柄をみる
といったことが書かれてました。
日本政策金融公庫のホームページにも
一通りのことは書かれているのですが
非常にわかりにくいです。
じゃあ具体的に何をすればいいの?といった感じです。
窓口が15:30で閉まってしまうことも書かれていません。
創業計画書の記入例がダウンロードできたりするのですが
これをそのまま参考にすると、ほぼ落ちるらしいです。
なので申請する前に窓口には3回くらい直接足を運んで
聞きたいことを直接きいてきました。
必要な条件、書類、手続きとか
最新の金利のパーセンテージとか
返済金の計算方法とか。
調べに調べて、あまり信用せず、ほんとの所は直接聞く。
というようなやり方で知識を蓄えてきました。
そんななかキモとなるのは創業計画書です。
どういう経歴があって、どういう事業を始めようとしていて
じゃあその事業はどれくらいの収益が予測されるのかを
説得力のある具体的な数字であらわさないといけません。
いろんな予想数値や計画をより具体的にするために
まずはお店のコンセプトをじっっっくり練りました。
ひとことでどんなお店か。
ターゲットは。場所は。何が売りか。など。
自分の頭の中のイメージをパッとみただけで
ああこういうお店なんだ、とイメージできる資料にしようと思い
かれこれ2ヶ月くらい考えに考えてまとめました。
コンセプトがまとまると、派生するいろいろなことが
具体的にイメージしやすくなりました。
壁の色は、床は、メニューは、立地は、店舗の広さは、ロゴマークは・・・
いろいろなことが、ここで作ったコンセプトに基づいています。
このコンセプトは9割方、戸田にいるときにまとめておきました。
戸田にいてもできること、札幌に行かないとできないことを
きちんと割り切って、準備をしてきました。
戸田では主に下調べや調査、コンセプト作り、メニュー開発、融資の下準備、
家賃相場の下調べ、資金計算など
札幌に引っ越してすぐに物件探しができるよう準備をしておきました。
あとお店で必要な備品を全てリストアップして
その金額と個数を洗い出して備品にかかる金額も8割がた算出しておきました。
店舗経営に関することも
戸田にいるときに結構勉強しました。
いちばん役に立ったのが
キーコーヒーのコーヒーセミナーでした。
料理だったら大さじ1とか小さじ1とか
分量や調理時間をきちんと決めておけば
一定の味が保てますが(調理の腕もありますが)
コーヒーをハンドドリップで一番おいしく
毎回同じ味で抽出する方法は
実際に目で見て、舌で味わって、手を動かしてみないと
わかならいなと思い、セミナーを受講しました。
それから毎日きちんとコーヒーをいれる練習ができたので
なにげにかなり役立ったのがコーヒーセミナーだったりします。
まぁそんな感じで戸田にいながら準備を進めてきました。
その後札幌に引越し、まずは1週間ほど札幌市内を
自転車で東西南北ウロウロしながら
しらみつぶしに札幌の街を見てまわりました。
どこにどんなお店があって
どんな人がどこにどれくらいいるか。
それらを踏まえ、どこに出店するのがベストか。
そうして物件の希望立地をまとめたうえで
コンセプトシートと希望立地資料と名刺をもって
不動産屋めぐりを始めました。
よく、開業本などには
物件探しは最低でも半年は掛かる、なんて書いてありますが
期間は関係なく、ピンときた時が決め時だと
どの不動産屋も言ってました。
僕自身も最低でも1ヶ月で見つけようと思っていました。
不動産屋の担当に方が、非常に良くしてくれたおかげで
実際は2週間くらいで今の物件にめぐり合えました。
物件が決まると、物件取得費、準備期間の家賃などが
具体的になってきます。
また物件の広さから、席数が決まり
予想集客数、回転率、予想売上が決まってきます。
もろもろの数値は、数字をポンと入れるだけで
全ての数字が変わるような緻密なエクセルを
戸田にいるうちに作っておいたので
だんだんと創業計画書の数字の部分が埋まっていきます。
あとは内装工事の金額が出れば
全ての金額が出揃い、融資希望額や返済金利が決まり
創業計画書の数字の部分が完成します。
内装業者さんにも非常に良くしてもらいました。
でも見積書が確定するまでに2週間くらい掛かってしまい
融資の申請が予定より遅れてしまいました。
正式な見積書がないと申請が受理されないのです。
その間、創業計画書の肉付けに専念していました。
何ページにまとめるか、資料内でどういう順番で話を展開するか
それぞれのページに何を盛り込んで、どのように見せるか。
前職で企画書は散々書いたし、プレゼンも散々やってきたので
これまでのノウハウを全てパワーポイントに注ぎ込みました。
たった1ページにまる1日かけたページもあります。
そんなかんやで、ようやく内装業者の正式見積書が出来上がり
最終的な数字を落とし込んで、融資の申請に行きました。
そしていよいよ面接となります。
かなり長くなったので面接の詳細はまた次回。
まぁ僕的には節目だったので長々と書いてしまいました・・・。
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